西表島のサガリバナはカヤックのツアーで見に行こう。開花時期や花言葉も紹介!

こんにちは。西表島ツアー会社のティダカンカンです。

大勢の人で賑わう一年で一番忙しいゴールデンウィークも終わり、西表島はガラッとびっくりするような静けです。人で混み合うピナイサーラの滝のツアーもこの時期最もオススメかもしれません。

ちなみに先週沖縄は梅雨入りの発表もありましたが、西表島では本土のような雨がシトシト降り続くような梅雨ではなく、スコールみたいな雨がざーっと降ったかと思えばスカーンと晴れ間も見せるような天気があったりと、みなさんが持つ梅雨のイメージとは違って、とても過ごし易い期間だったりします。この時期を狙って西表島に来る人は色々分かってますよ(笑)

西表島を代表する花「サガリバナ」

さて本題に入りますが、みなさんサガリバナと言う花をご存知ですか???西表島を代表する花と言っても過言ではないくらいとても有名な花なんですが、日本では奄美地方から南西諸島に分布が確認されていて西表島にも数多くサガリバナの木が見られます。時期は先程お話した梅雨が明けた6月中旬から、7月いっぱいくらいまでが花のピークとされています。

しかしなんでそんなに有名になったのか?もちろんご覧のように花の華やかさはさる事ながら、実はこの花、夕暮れから咲き始めて朝方には枝から離れ落ちてしまう一夜限りの儚い花なんです。翌日には別のつぼみがまた次々と咲き、それを約2ヶ月間繰り返して咲き続けるのです。

桜のように儚く散っていくサガリバナ

夜にゆっくりと蕾を開かせ、強く甘い香りを放ち夜行性の虫達を誘います。時にお客さんが、チョコレート工場のような匂いがすると言うくらいとても甘く強い香りです。花を少し詳しく観ると、白く無数にもさもさとしているのが雄しべで、中央に一本濃いピンクがすぅーと伸びているのが雌しべです。

そして雄しべの先っちょについている黄色いたくさんの点のようなものが花粉です。虫たちは甘い香りに酔いしれて花粉を雌しべに運び花は受粉を行います。そして受粉をすると雄しべと雌しべは別れ、雌しべだけを残し、雄しべは儚く散っていきます。残った雌しべはその後夏の時期にその房に種をつけていくのです。

花は奄美より南、南西諸島より見る事ができるので、沖縄本島でも、花の鑑賞会、ナイトツアーなども開催しています。内間御殿、首里崎山町馬場や、末吉公園などで期間限定でライトアップなどのイベントもやっていますよ。

そして八重山諸島に南下していくとさらに花は分布を強くします。石垣島では、北部の平久保や田福農園は、個人の有地の畑を解放して、無料で花を見る事もできます。木の数も本島に比べるとかなり多い気がします。

西表島のサガリバナは日本一美しい

さて、本題に入ります(笑)

まず単刀直入に言わせてもらうと、サガリバナは西表島で見てほしいんです。西表島に住んでいる自分が言うと説得力がないかもしれませんが、島には、大小40ほどの川があり、そのほとんどの海につながる湿地の川にはサガリバナが咲いています。そして昔から川沿いに住み水田をたくさん持っていた島人は防風林のためなどにサガリバナを植えた場所などもたくさんあり、恐らく日本で一番サガリバナを見る事ができます。

そしてそして更にここからが重要です。いつ、どうやって花をみるか???

西表島では沖縄本島や石垣島のように、ナイトツアーとして、夜咲いている花を歩いて見に行くツアーももちろん行っているんですが、せっかくなら、その花が早朝に落ちていく姿を見てほしい。そして落ちた無数の花達はマングローブの川にゆったりと浮いて流れていきます。その移り変わり全てを是非みてほしいんです。

早朝サガリバナーツアーは一見の価値あり

西表島ではそういった早朝サガリバナツアーなどもたくさん開催されて、カヤックや、サップ、ボートなどで、川を登って花をみにいきます。

幻想的な花と早朝の静寂な雰囲気に、正直言うとボートのエンジンの音はかなりの騒音です。体力に自信のない方は仕方ないですが、出来ればやはり動力船ではない手漕ぎのカヌーがオススメです。

私観ですが、朝日や夕日も同様、どういったシチュエーションでそのモノを見るのか?と言うのはとても大事な気がします。夜咲いてる花だけをただ見るのではなく、夜の暗闇と満点の星空に始まり、徐々に明けていく茜色の空と、朝焼けたばかりの静寂の川、そしてポタポタ次々と川に落ちては浮かぶ花、そんな複合的な雰囲気を西表島で、カヌーで味わってほしいんです。

西表島のサガリバナのある川をたくさん漕いでみましたが、個人的にはやはり仲良川がぼくのオススメです。川の規模、花の数、人の数(笑)ともに一番いいバランスだと思います。

最後のおまけにナーラの滝でもおもいっきり遊べますしね。

サガリバナの開花時期はいつ?

サガリバナの開花は6月くらいからですが、ピークの見頃はやはり6月後半から7月中旬です。西表島の潮汐の調べがわかる方は朝方6時あたりの満潮の日を選んでいただけると、花はたくさん川に漂います。

サガリバナの花言葉

サガリバナは別名、サワフジやモーカバナとも呼ばれます。花言葉ももちろんあります。サガリバナの花言葉は「幸福が訪れる」です。1日で儚く散っていくイメージからこう言われているのではないでしょうか?この時期に西表島にきたのなら一緒に幸運を探しいきませんか?

経験豊富なツアーガイドが西表島でしか絶対に体験できない素晴らしい景色と感動を約束します!

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