西表島の観光名所、由布島ってどんなところ?行き方や見どころを一挙ご紹介!

こんにちは!
今日は西表島の観光名所、由布島のご紹介です!

西表島観光で検索すると、すぐに出てくるのが由布島。青い海を水牛車がゆったり渡っている写真が印象的ですよね。
由布島ってどんなところ?
水牛車以外になにかあるの?
今日はそんな疑問にお応えできるよう、みっちりレポートしたいと思います!

由布島の成り立ちと歴史

まずは由布島の基本情報から(^^)

由布島は西表島から東に400mほどの距離にある、周囲2.15㎞、標高1.5mの小さな島です。西表島最高峰の古見岳に源を発する与那良川から流れ出る砂が堆積して誕生したと言われています。砂州という砂の堆積を表す言葉を、西表島の方言で「ユブ」と呼ぶので「ユブジマ」と呼ばれるようになったそうです。

もともとは無人島でしたが、竹富島や黒島の農家が水田耕作に訪れる際、当時西表島で流行していたマラリアを防ぐために仮住まいを建てて住んだのが始まり。定住者は増え続け、昭和20年頃には部落、公民館を形成するまでになりました。
昭和30年代には、マラリアの終息でパイナップルやサトウキビといった新たな農業が始まって由布島の人々の生活は活気づき、石垣島と由布島を結ぶ定期船も就航しました。
昭和40年には人口が111人にもなり、世帯数は25世帯、小学校や中学校も建設されました。

立派な成長を遂げた由布島を大災害が襲ったのが、昭和44年9月26日。大型の対分11号「エルシー」による高潮で島全体が水没し、ほとんどの住民は泣く泣く移転を決め、昭和46年には3世帯を残して対岸の美原集落に移転しました。

しかし島に残った西表正治さんという方が、由布島の再興を夢見て10年にもわたりヤシを植え続け、見事昭和56年に由布島植物園が開園されました。
開園当初は大五郎と花子という2頭の水牛で水牛車は2台。現在は大五郎と花子を始祖とする水牛たちが由布島観光を楽しませてくれており、その数は45頭にもなります。

 

由布島へのアクセス

由布島水牛車乗り場は、西表島大原港からバスで約20分のところにあります。路線バスの料金は450円ですが、本数はかなり少ないので必ず事前に時刻表のチェックをしてくださいね!
タクシーという手もありますが、西表島では都会のように簡単にタクシーはつかまりません。事前の予約が必須ですよ。

移動に便利なのがレンタカーです。大原港や上原港の近くにはレンタカー屋さんがありますので、バスの時間に合わない方はレンタカーがおすすめです。駐車場はとても広いのでハイシーズンでも安心ですよ。

西表島から由布島まではわずか400m。水牛車乗り場まで来ると、目の前に由布島が見えています。水牛車乗り場に着いたら「旅人の駅」でチケットを買いましょう。チケットは受付や券売機で購入できます。

このチケットが水牛車の乗車券兼由布島の入園券になっています。往復料金で大人(中学生以上)が1,760円、小学生880円、幼児は無料です。よく見るとチケットには「ドリンク交換券」と書いてあります。由布島内のレストランでウェルカムドリンクのシークワーサーパインジュースをもらえます。ジューシーですごく美味しいです(^o^)

ちなみに、徒歩での入園料は大人600円、小学生300円です。干潮時でも足首くらいまでは水がありますのでサンダルや長靴なら渡れます。しかし、徒歩での入園はおすすめできません。その理由はのちほど。

チケットはリストバンドのようになっているので、見えるように手首に巻いておきます。水牛車はバスのように定時運航していますので、出発時間までに乗り場に行くと担当の方が案内してくれます。
少し早めに行くと、ゆったり出番を待っている水牛といっしょに写真を撮ったりできますよ(^^) 水牛のツノは大きくて危険なのでツノには近寄らず、おなかの近くに立つようにしましょう。写真を撮りたい時は、近くにいるスタッフの方に一声かけましょうね。

水牛にはそれぞれ名前がついていて、よく見ると顔やツノが違います。違いを見つけたり、特徴を教えてもらったりするのも楽しいですよ〜

水牛車に揺られて由布島へGO

時間が来るとスタッフの方が声をかけてくれるので、水牛車に乗り込んでいきます。水牛車の定員は引いてくれる水牛によっていろいろ、10~20名程度です。

400mn距離を15分ほどかけてゆったり進んでいきます。満潮の時には膝上くらいの水位があります、水牛にひかれて海の中を進むのはとても風情がありますよ。道中には船頭さんが由布島や水牛のお話、三線で沖縄民謡をきかせてくれます。船頭さんによって、タイミングによって違う曲が聞けるので、何度乗っても楽しめそうです。

出発して水に入るとすぐに水牛が止まっちゃった!というのはとてもよくあることで、水牛のトイレタイムです。船頭さんが板で隠してくれます^_^

水牛たちは陸ではトイレをしません。野生の場合トイレはにおいの痕跡を残してしまうので、敵に見つかりにくいように水の中でトイレをするそうです。水牛のおしっこやう●ちが垂れ流し状態ですので、ここを歩いて渡るのはおすすめできないというわけです。

亜熱帯植物園由布島に到着

到着すると待合所に案内されて、帰りの水牛車の時刻等について軽く説明を受けたらあとは自由に由布島内を散策です!

入ってすぐの水牛待合所には水牛の家系図があって、水牛同士の関係性が見て取れるのでおもしろいですよ。

水牛の名前もさまざま、人間と同じような名前もあれば、おすぎとピー子なんていうおちゃめな子もいます。あと、ここには初代水牛大五郎のツノが飾ってあるのですが、その大きさには圧倒されます。

歩き出してすぐにはこんなものが。

始祖の碑。由布島繁栄をもたらした大五郎と花子に敬意を表して建てられたよう。由布島の方たちにとって水牛は大事なパートナーなんですね。

 

由布島は島全体が植物園のようなっていて、歩きながら亜熱帯の植物を観察することができます。それぞれに看板が立っているのですが、

ここに載っているQRコードを読みとると、、

さらに詳しくわかるという近代的な仕様になっています。
いろんな植物を調べてみてください。

オオゴマダラのいる蝶々園

由布島の見どころその1、蝶々園です。いい味を出している石像に始まり、これでもかと看板が立っているのですぐに見つけられると思います。

温室の中で様々な蝶々が飼育されており、色鮮やかな蝶々がひらひら飛んでいてとても綺麗ですよ。こんな風に温度管理もされているようです。

この蝶々園の主役はオオゴマダラ。沖縄県の県蝶、石垣市の市蝶などに指定されている日本最大の蝶です。

このオオゴマダラは体の中に毒を宿しているので天敵である鳥に食べられる心配がなく、それはそれは優雅に飛びます。おもしろいのがこのサナギで、見事な金ピカ!一見の価値ありです。

貝の館「Oasis」

以前まであった貝の館は調整中。

でも別のところでおしゃれにリニューアルオープンしていました!

でっかいシャコガイの化石をはじめ、様々な貝殻がおしゃれなショーウィンドウに展示されています。

あとなぜかダチョウの卵もありました。わたしのこぶしよりも大きい!

マンタの浜&由布島茶屋


由布島の東側、小浜島に面したところにはマンタの浜と呼ばれる浜があります。こちらにも、いい味を出しているマンタの像がいました。ビーチに出ると正面に小浜島、沖合には嘉弥真島、石垣島、黒島、新城島などが一望できますよ。

なぜここがマンタの浜と呼ばれるかというと、由布島と小浜島との間の海はマンタが回遊する「マンタウェイ」と言われるダイビングスポットなのですって。

マンタ浜には由布島茶屋というカフェがあります。


ここではこだわりコーヒーや手作りケーキ、ジェラートがいただけます。ここで出しているマーハルジェラートは、西表島の古見という集落で作られており、西表島の中でも大原港と由布島にしかおいていないそうですよ。味はいろいろあるみたいですが、この時はバニラ、泡盛、黒糖、ラムレーズンというラインナップ。

メニューが豊富なので何を頼むか悩んでしまいますね。

わたしはコーヒーフロートをいただきました。普段はバニラアイスを乗せているそうですがあいにく切れており、泡盛をチョイス。これがめちゃくちゃ美味しかったです!

テーブルやベンチもおいてありますので、由布島散策の休憩にぴったりです(^^)v

 

旧小中学校の校門跡

かつては100人以上が住んでいた由布島、学校もありました。台風エルシーの影響で水没してしまい、西表島の古見小学校と統合されましたが、現在も校門や学舎が保存されています。

何十年前にはここで子供たちが勉強していたんだなあと思うと、感慨深いです。

ブーゲンビレアガーデン

由布島の人気スポットのひとつが、ブーゲンビレアガーデンです。ブーゲンビレアはオシロイバナ科ブーゲンビレア属に属する熱帯性の低木です。花の色が鮮やかで美しいのでとても人気があります。

由布島のブーゲンビレアガーデンでは、30種類以上にもなるブーゲンビレアを見ることができます。様々な色のブーゲンビレアが咲き誇っていて、それはそれは鮮やかですよ。わたしが訪問した3月頃はちょうど満開でとても綺麗でした!

ピンクや白、紫にオレンジとたくさんの色があるように見えますが、実際の花は中央部にある3つの白い部分で、カラフルな花びらのような部分は包葉という花を取り巻く葉なんですって。

 

マングローブ遊歩道

亜熱帯植物園というからには欠かせないのがマングローブ。木の名前だと思っている方が多いですが、汽水域で育つ植物の総称です。由布島にも生育しており、ここでは遊歩道から観察できます。

マングローブ植物は根っこが特徴的。干潮時の根っこが出ているときに覗きにいくのがおススメです。干潟の生き物もいっしょに観察できますよ。

由布島観光エトセトラ

いろいろな見所のある由布島ですが、案内マップに載っていないところにもいろいろありますよ^_^

まずはこれ、気仙沼の杭。


2020年、由布島に流れ着いたそうです。2011年に起こった東日本大震災から9年もの間、大海原を漂流していたんですね、、すごい。

お次はこちら。いろんな動物のオブジェ(?)。わたしのイチオシです。笑

由布島の中にはたくさんのオブジェがあります。どなたの作品かわからないですが、どれもこれも独創的なのがクセになります。散策中まわりを見まわして探してみるのもおもしろいですよ。

オブジェと近しいですが、こちらは龍の船。

まあまあ、いやかなりでかい。中華の雰囲気がプンプンしますが、案内板があるわけでもなく、なぜここにあるのかは完全に謎です。階段がついてるので、登ってみてくださいってことなんだと思います。

喫煙所の灰皿もこんなかわいいカエル仕様。煙草を吸わないひとも、一度覗いてみてください。

喫煙所と言えば、お土産屋さん近くの喫煙所には世にも珍しい翡翠葛(ヒスイカズラ)という花が咲き誇っていましたよ。

 

 

こちらは突如現れる「BANANALAND」の看板。え?バナナランド?なに?と思いながら近づくと、バナナの木がいっぱい!

右も左も前も後ろもバナナバナナバナナ・・・なるほど確かにバナナランドでした。

 

まだまだあります、今度は秘密基地?

スイレンの池ですが、確かに気づかず通り過ぎるひとが多そうな場所にありました。見つけた人はラッキーかも^‗^

 

最後は由布島記念に日本最南端のプリクラなんていかがですか?

わたしは1人だったのでさすがに撮りませんでしたが、、良い旅の思い出になるかもですね(^^)水牛車の待合所にあるので、待ち時間に撮ってみてください^^

 

由布島観光まとめ

以上、長くなりましたが西表島の観光名所・由布島への行き方と見所ラインナップでした。
水牛車に亜熱帯の珍しい植物、蝶々にちょっとユニークなスポットまで、じっくり見れば見るほど楽しくなってくるのが由布島です。西表島に来訪の際には、是非一度、足を運んでみてくださいね!!

由布島に行けるアクティビティツアーはこちら!

由布島に行くツアーは沢山ありますが、一般的に西表島の他の観光スポットといっしょに巡るツアーがほとんどです。
ティダカンカンでは西表島観光の大本命、ピナイサーラの滝とセットで回れるツアーを催行しています(^^)↓↓↓

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