西表島の最高峰!古見岳ツアーまとめ

こんにちは、ガイドのゆうこです!

北風バーバーで西表島もすっかり冬の雰囲気です。

連日ブログ投稿してるのでお察しかと思いますが、暇です( ;∀;)

今の時期なら直前予約でもツアー出れますので、皆さま是非に!

冬の西表島は涼しくてトレッキングにはぴったりなんですよ〜!

というわけで、

今日は西表島の最高峰、古見岳についてお話しようと思います(^^)

古見岳って??

そもそもですよね。

古見岳は「こみだけ」と読みます。
西表島東部には古見という古い集落があるのですが、その背後に位置することに由来しています。
方言では「クンダギ」と呼んだりもするようです。

山頂の標高は469.5mであり、たくさんの山が連なる西表島の最高峰です。

「最高峰」って、きくだけでワクワクする言葉ですよね

ちなみにですが、
沖縄県最高峰は石垣島の於茂登岳で526m、
2番が沖縄本島の与那覇岳503m、
3番はまた石垣島で桴海於茂登岳477mときて、
沖縄県の中では4番目の高さを誇る山であります。

古見岳登山の事前準備

古見岳へのアクセスどうこうの前に、知っておいてもらわないといけないことがあります。

2021年に世界自然遺産に登録された西表島では、
エコツーリズム推進法という法律に基づく
“西表島エコツーリズム推進全体構想”が策定され、様々なルールが定められています。

その中で古見岳は、
特に自然保護に留意する必要のある「特定自然観光資源」という5つのフィールドのうちの1つとして、立入り制限フィールドに指定されています。

ここでは1日の立入り上限30人までと、立入りの条件として「登録引率ガイドが同行すること。または、利用者全員が町が主催する講習等を受講すること」と明記されています。

つまり、
古見岳に入山するためには事前の立入り申請(手数料500円)と、個人で行く場合には講習の受講が必須ですよ というわけです。

簡単に言うと「けっこうめんどくさい」です。もちろん自然保護のためには必要なことなんですけれど。

というわけで、その他諸々を考慮しても、ガイド付きで行くことがおすすめです。

しかし、西表島に数多いるガイドさんの誰でもいいか?と言うとそうではありません。
ガイド免許にも諸々補足がありまして、フィールドによっては登録認可を受けたガイドしか案内できませんよ、というルールもあります。

つまり!
古見岳に行きたかったらガイドを付けた方がいいよ。
しかも古見岳の認可を受けたガイドを探さないといけないよ(数はそんなに多くない)。
というわけです。

なんだか難しいことをつらつら述べましが、安心してください!

ティダカンカンのガイドは古見岳の認可をもらっていますので、ご案内することができます!よかったー!

古見岳への行き方

古見岳は西表島の北東部エリアに位置しています。
入山ルートは、ユツン川方面からとアイラ川方面からの2か所あります。

ティダカンカンではユツンからエントリーすることが主になります。

上原港から車で20分程度移動して、登山道の入口へ。
徒渉を繰り返しながら山を登り、時には何10メートルもあるかという一枚岩を歩き、1時間半くらいでユツンの滝に着きます。
3段あるユツンの滝は、下から見上げるとてっぺんが見えないほど。圧巻です。

滝の上は標高250m程あり、ここも青い海が見える絶景ポイントです。

ここからさらに上流へ。
40分くらいははなだらかな沢登りが続きます。

あまり人の立ち入らない場所なので、かなり鬱蒼としています。が苔むした渓流はとても綺麗です。

しばらく進むとそこからは急勾配。大きな岩がゴロゴロある上を登り、最後はさらに急になった道で時に足を滑らせながら登って行きます。
40分くらい、ヒイヒイ言いながら登っていくと、急に細い竹藪が出現。

もう5分足らずで山頂に到着となります!

 

古見岳の魅力その1 絶景

まずは、なんといっても山頂の景色です。

西表島最高峰の469.5mからは、もちろん視界を遮るものはありませんので、八重山の島々が一望できます。新城島、黒島、竹富島、石垣島、小浜島、遠くに鳩間島と波照間島まで!

以前までは、山頂付近のリュウキュウチクが背丈ほどの高さまで伸びていて、ピョンピョンして覗かないとよく見えなかったのですが、2年程前にリュウキュウチクが全部枯れたため、すっかり360度ビューの絶景がみられます!(2024年12月現在)

広い空の下、座ってランチを食べていても青い海が見えて、最高に清々しい気分ですよ。

古見岳の魅力その2 変化する植生と景色

西表島は亜熱帯のジャングルが広がっていますが、その標高によって生えている植物が変化していきます。
登山道の入口付近ではマングローブがちらほら。山中に入れば、たくさんの野草や樹木に出会えます。川沿いに生えているもの、川から離れたところに育つもの、本州ではまず見られないような大型のシダ、季節によって様々な実や花がついていたりして、そんなところに着目してみるのもトレッキングの楽しみのひとつになります。

希少種も数多く生育している古見岳では、道中に珍しい蘭なんかが見られたりもしますよ。
山頂付近になると天気によっては、幻想的な雲霧林が広がることもあります。晴れの日には見えない景色なので、曇りや雨もある意味いい天気になるのです。

さらに上がって山頂間近では、リュウキュウチクが鬱蒼と茂っていて、さっきまでのジャングルから雰囲気が一変します。

古見岳の魅力その3 滝も見れる

古見岳へはユツンの滝を経由して行きます。ユツンの滝はそれだけでもツアーのコースになっていたりするくらいの、立派な滝です。

3段になっていて、下から見上げると最上段は見えません。

滝上からは瑠璃色の海が見渡せる絶景です。

 

ユツンの川の支流には、双子滝という滝もあります。マヤロックの滝と呼ばれたりもしていますね。

元気と時間に余裕があれば、そんな寄り道もできちゃいます。

 

ユツンの滝ツアーの様子はこちら

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古見岳の魅力 番外編

古見岳の山頂付近に、5月中の2~3週間くらいだけ姿を現す蝶がいます。
アサヒナキマダラセセリです。難しい名前ですが、覚えるとつい言いたくなります、アサヒナキマダラセセリ。

アサヒナキマダラセセリは石垣島と西表島だけ、しかも標高の高い山頂付近にのみ生息する蝶です。

見られる時期がかなり短いことも相まって、かなり希少性が高いのです。

1年のうち、決まった時期にだけ成虫がみられるのは北方系の蝶の特徴と言われ、同じ仲間の蝶はヒマラヤなんかに生息しています。
アジア大陸と琉球列島が陸続きだった氷河期に移り住んだ遺存種だと考えられていて、「生きた化石」と呼ばれることも。

沖縄県の天然記念物に指定されており、環境省のレッドデータブックのリストで絶滅危惧Ⅱ類に指定されています。

もちろん採集は禁止ですが、その希少性から密猟されることもしばしばあり、石垣島の於茂登岳付近では時期になるとパトロールが行われていたりします。

 

と、ウンチクたれましたが、これらは全部見聞きした話でして、わたしはまだ実際にアサヒナキマダラセセリをみたことはありません、、(T_T)

狙ってその時期に古見岳に登ったこともありますが、その日は姿はがありませんでした。いつか見れる日を楽しみに生きています。ロマンですね。

 

まとめ

以上、今日は古見岳についてほんの少しだけですが掘り下げてみました!

西表の主要トレッキングは行っちゃったよというリピーターさん、全国の山を踏破している山好きさん、はたまた初めての西表島でもマニアックに攻めてみたい、なんて方も。

これから西表島旅行の計画を立てようとしている方の、なにか参考になれば嬉しいです(^^)

過去の古見岳ツアーの様子はこちら

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