こんにちは！ガイドのゆうこです。
「西表島の一番おすすめの時期はいつですか？」
ツアーをしていてお客さんによくよくきかれる質問です。
せっかく行くならベストシーズンに旅行したいですもんね。
というわけで、今日は西表島のおすすめ時季と季節ごとの見所について、過去のツアーの様子を振り返りつつお話したいと思います～
西表島のおすすめ時期は？
これ、意外と答えるのが難しい質問です。笑
わたしは
「おすすめはやりたいことによるんですけど、、個人的に好きなのは4月です！」
という回答に落ち着いてきました。
我ながらはっきりしない答えですね、、(笑)
時季によってそれぞれ魅力が違うので、言い切るのが難しいんです～
人にもよるのかな？と思い、オーナー正人さんにもきいてみました！
正人「3、4、６～10月かなあ。」
その心は？
正人「3‐4月はうりずんで気持ちいい天気、まるでハワイのようです。ホタルが見れるし、アーサーが採れる。６月からはパインやマンゴーが美味しいし、7月にはサガリバナがあるからね。8－9月は台風さえ避ければ天候がおだやかで、海が綺麗。10月は少し涼しくなって過ごしやすいけどまだまだ遊べるから。」
とのことです。
ふむふむ、やはり時季によって魅力があるというのは共通していますね。
ではその時季による魅力というのを深堀りしていきたいと思います！
春！3月4月はうりずんの魅力！
本州より一足早く暖かくなる八重山は、3月中頃になんと海開きをするほどです。
この時季は沖縄のことばでうりずんと呼ばれます。
沖縄の方言で、「潤い初め」が語源とされます。
冬が終わって気温が上がり、大地が潤って若葉や花々が勢いを増してくる様子を表しています。爽やかな陽気で、一年でいちばん過ごしやすい時季です。
西表島のジャングルも生き生きとして、いろんな花が咲いて彩り魅力が増し増しの時季です。
本州でも三寒四温ということばがありますが、雨で肌寒く冬っぽくなったり、春の陽気が続いたり、といったりきたりのお天気。湿度が低くとっても過ごしやすいので、わたしはこの時季が大好きです。一年を通して湿度の高い西表島において、唯一洗濯物がよく乾く季節でもあります。笑
海開きをするとは言え、まだ水は冷ためなので、海でシュノーケルやダイビングを楽しむにはウエットスーツが必要ですが、暑くなく寒くなくで、カヤックやトレッキングをするには最高の天気！
この時季の見所として欠かせないのがホタルです。
西表島にはヤエヤマボタルという八重山固有種のホタルが生息していて、2月下旬から4月頃にみられます。
日本最小のホタルで、日没後1時間ほど発光するのですが、これが本っ当に綺麗なんです！チカチカと点滅するイルミネーションのように発光するホタルが、多い時は何千匹も飛び交います。日没後で隣の人も顔も見えない暗闇の中、360度ホタルの光に囲まれて、さながら星空の中に飛び込んだような雰囲気です。あまりの綺麗さに感動必至ですよ。
西表島では時季になるとホタルツアーが催行されています。写真では伝わりきらない美しさです。この時季にしか見られないので超おすすめですよ！
食べ物としては、3月頃はアーサーが、4月にはもずくが採れる時季です。潮が引いた海岸に、緑色の苔のように見えるものがびっしりついているのが見えたら、それがアーサーです。
もずくはもう少し深いところに生えています。この時季に来れば、採れたて旬のアーサーやもずくが食べられるかもです！
（アーサー、もずくについてボスが昔かいた記事があるのでご参考に！→ ここをクリック）
パインが採れ始めるのもこの頃です。早採れなのでベストシーズンではないですが、ラッキーだったら無人販売なんかに並んでるかも！
春休みシーズンは若干混雑気味ですが、4月の2週目以降GWまでは観光の方がぐんと減るのもおすすめポイントです。爽やか良いお天気ですいている、旅費も安い、のんびり自然を楽しみに来るには最高のタイミングですよ。
4月中旬頃には毎年Iriomore Music Festival（通称IMF）が開催されます。
また2025年には第1回Iriomote Pineapple Festival（通称IPF）が開催され、来年以降も開催予定となっています。
島内や島外のミュージシャンやダンサーの方が出演、飲食のバザー出店もあり大変盛り上がるイベントです。音楽好きの方は、これに合わせて来島するのもいいですね！
春のツアーの様子はこちら😊
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5月は梅雨だけど、気にしなくていい？？
5月と言えばゴールデンウィーク、沖縄地方は例年連休明けくらいに梅雨入りします。
「5月は梅雨だから避けた方がいいですよね」
これ、よく言われるのですが、わたしはそうとも思いません。こっちの梅雨は本州のように“しとしと雨が降り続く”という感じでもないんですよね。降るときはザーッと降りますが晴れ間もあるし、次の日には快晴になったり、空梅雨になることも多いです。
そしてアクティビティに参加するなら、雨が降ったとしてもあまり関係ありません。蒸し暑い時期なのでむしろ気持ちよかったり、ジャングルは潤って綺麗だし、たくさん降れば滝の迫力が増したりでメリットもたくさん。なにより、どうせ水遊びで濡れますからね(笑)
そして皆さん梅雨と認識しているからか、5月もかなり空いています。実際ゴールデンウィーク以外はかなり暇です。
観光業は暇になるのですが、島民の行事が多いのもこの頃です。
旧暦の5月4日(新暦では5月末～6月上旬)には海神祭が執り行われます。西表島では白浜という集落で開催されます。
サバニという木造船でハーリーという競漕がおこなわれたり、伝統舞踊が披露されたり、前夜祭では出店が出たりして大盛り上がりの一大イベントで、観光の方も見学や参加ができますよ。
観光客の少ない時季にのんびりと、島の文化にも触れてみたいなあなんて人におすすめです。
2025年の白浜海神祭についてはこちらに書いているのでよければのぞいてみてください😊→ 海神祭レポート
5月のツアーの様子はこちら😌
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旬のフルーツとサガリバナを楽しむ6月7月
6月に入ればカーチバイと呼ばれる強い南風が吹きだして、中旬ごろに梅雨明けとなります。
湿度もぐんと上がり、本格的に暑くなってきます。西表島に夏到来です。
気温がぐんと上がるので、森の中で生き物にたくさん出会える季節です。(写真は野生ではなくティダカンカンの愛犬うしちゃんですが笑)
夜の生き物も活発なので、ナイトツアーもおすすめ時季！生き物好きの少年旅行は、ここから夏の間がおすすめです〜
そして！旬を迎えるのがフルーツです！
パインは早いものは3月頃から採れ始めますが、6月くらいにピークを迎えます。甘くてジューシーな美味し～いピーチパインがたくさん出回ります！
マンゴーは7月頃に収穫なので時季が限定的です。本州で購入しようとすると送料もかかって高級品ですが、現地だと比較的やさしい価格で手に入るかもですよ～
パイン農家さんでは収穫体験をやっているところもあるので、現地の農業に触れてみるのもまた楽しいと思いますよ。ひと汗かいた後に食べる、採れたてパインの味は格別です！
そしてこの時期にシーズンとなるのがサガリバナです。西表島への旅行を調べている方ならどこかしらできいているであろう、サガリバナ。
時期はだいたい6月後半～7月前半頃。一晩だけ咲くお花です。
房状に花を咲かせる樹木で、ひとつの房に数十個ずつ花が咲くのですが、花が開くのは日没頃。一晩咲いて、翌朝の6時くらいに落ちてしまうというなんとも儚いお花です。
西表島ではマングローブの川の上流に自生地がたくさんあって、落ちた花が水面に浮かぶ幻想的な景色を見に行くことができます。
時季になれば各所でサガリバナツアーが開催されています。早朝4時ごろに集合し、カヌーやサップ、動力船などでまだ暗い川を上ってサガリバナの生育地へ。房状に咲いている花をみて楽しんでいるうちに、ポトポトと花が落ちてきて、気づけば川一面にフワフワとサガリバナが浮いている様は絶景です。
サガリバナの独特の甘い香りや、だんだん夜が明けていく早朝の雰囲気を五感で楽しめるのもサガリバナツアーの良いところ。
せっかくこの時季に島に来るなら是非、あえてこの時季に合わせてでも来てほしいくらい、というやつです。
(サガリバナについて詳しくはこちらをクリック！)
サガリバナは人気なので早い時期から予約が埋まり始めるのですが、それ以外はまだまだ空いているのもこの頃の良いところです。
もうしっかり夏の暑さなので、山をたくさん歩くようなアクティビティはおすすめできませんが水遊びにはぴったり。キャニオニングや滝壺あそび、シュノーケルなんかが最高に楽しい季節です。
夏休みの混雑前に、夏を先取りしたい方におすすめです。
6-7月のツアーの様子はこちら🍍
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夏真っ盛りの8月9月
言わずもがな、夏！沖縄シーズン！です。
天候が安定して海もおだやか、シュノーケルやダイビング、シーカヤックで綺麗な海を堪能するにはぴったりの時季です。もちろんキャニオニングや滝遊びも。
熱中症のリスクが高すぎるので、山をたくさん歩くハードなコースは行けません。水遊びがいい季節です。
8月いっぱいは夏休み中の子連れファミリーで賑わいますが、9月になったら比較的落ち着いてくるので、大人の夏休みなら9月がおすすめですよ。
台風シーズンなので、台風に当たってしまうとどうしようもないですが、それ以外はとにかくどこでなにをしても沖縄気分を存分に楽しめる季節です！
沖縄では旧盆に各地で行事が執り行われます。沖縄本島ではエイサーが有名ですね。
内容や観覧の可否は地域によってさまざまですが、西表島の上原地区では2024年から青年会で道ジュネーを行っています。
沿道で舞踊・エイサー隊が練り歩き、演舞をおこなうので、観光の方でも気軽に観ることができます。間近で観るエイサーの太鼓は迫力満点です。観覧は無料ですが、感動したら募金箱にお気持ちをいれてあげてくださいね。
真夏のツアーの様子はこちら(^^)
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1０月11月は穴場シーズン
10月になると台風もあまり来ないので安心して旅行の計画が立てられますね。
真夏のとんでもない暑さはやわらぎますが、まだ暖かいので海や川で泳ぐこともできます。ハードなトレッキングのコースもそろそろ解禁となります。
11月も上旬は爽やかな天気のことが多いので快適に過ごせますよ。11月後半になると、徐々に冬の北風が吹いてきて涼しくなってきます。
夏の喧騒が過ぎ去って、静かに自然を楽しみたい方におすすめの時季です。山では花が咲いたり木の実がついたりと彩り豊かになってくる時季でもあります。
海も川も山も、なんでも楽しめる季節なので西表島の良さをよく知っているリピーターさんが多い季節です。
また、西表島では干立や祖納という集落で節祭(しちまつり)という伝統的なお祭りが開催されるのもこの頃です。旧暦10月前後の己亥(つちのとい)の日から3日間かけて、豊作の感謝と五穀豊穣、健康や繁栄を祈願する行事でミルク様やオホホが登場したり、ハーリー競漕がおこなわれたりします。約500年前からの伝承と言われ、1991年に国の重要無形民族文化財に指定されており、一般の方も見学することができる行事です。
ゆったりと、島の自然や文化を感じるには良い季節だと思います。
秋のツアーの様子はこちら🌰
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12月から2月は西表島も冬モード
12月から2月頃は北風バーバー、西表島にも冬がやって来ます。
曇っていて、北風が吹いて、雨も多く、肌寒い日が続きます。
気温は15度くらいで暖かそうに感じますが、太陽がなかなか出ないのと、北風が吹いているので体感はけっこう寒いです。フリースやウインドブレーカーが手放せません。
時化るので海のアクティビティはほぼ中止になりますが、ハードなトレッキングコースはむしろおすすめの時期になります。雨が多いため滝の水量が基本的に多く、見ごたえが増すのも冬の時季の良いところ。
野花や木の実が順々に実ったり、越冬のためいろんな鳥が姿を現したりもします。
なにより、オフシーズンなので年末年始以外は人が少なく、大自然を存分に味わえるのも魅力です。
冬の季節でもたまにすっきりと晴れる日があるのですが、そんな日はポカポカ陽気で半袖短パンで出歩けます。1年でいっちばん気持ちがいい最高の1日です。そんな冬の日に来島した方は、スーパーラッキーですよ！
2月前半の土曜日には、ヤマネコマラソンという西表島の特大イベントがあります。全国からランナーの皆さんがやって来られて、島民もたくさん参加します。マラソン後のふれあいパーティーは様々な出し物や抽選会もあって大賑わいです。ランナーはもちろん、ランナーじゃない方も遊びに来たら楽しいはず！
冬のツアーの様子はこちら💁♀️
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まとめ
というわけで、西表島の季節ごとの魅力や見所についてお話しました。
結論、どの季節にも魅力があるということですね。笑
こまかいことを言い出したらもっともっとあるのですが、それはご来島の際に直接きいてみてください。
季節によって魅力のある西表島、何度でも足を運んでみてくださいね～
皆様の旅の計画の一助となれたら幸いです。
読んでいただき、ありがとうございました‼︎
